Nosaka Sakamoto NS Ballet Studio since 1977
〒224-0001
横浜市都筑区中川1-10-2 中川センタービル2F
横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅 徒歩0分
お母さんたちも頑張りたい、高みを目指したいと言い始めたときに
お母さんたちはどういうスタンスで見守っていけばいいのか
コンクールは結果を求めるものだから、結果は大切なんだけれど、はじめからそこに向かっていくと
スポーツと違って、スポーツは記録が出ればそれが順位につながるけど
バレエのコンクールはそういうものではないから、最初にそれを目標にしてしまうと躓いてしまう。
スタジオの先輩たちは運よくみんなある程度の立派な成績を残したりしているけれど
みんながそんな風にはいかないのが実際のところだから、コンクールに向かう練習のなかで
からだとこころが鍛えられたり養われたり、そういうものをまず大切に思ってくれるといい。
その時はだめかもしれないけれど、
一回で何事も決めるのではなくて継続していくことによって培われていくものがあるから
私はそれを大切にしていきたい。
お母様にもそれは言うんだけれども、お母さんは実際に自分は踊らないし、コロナ禍で他の人がどういう踊りを踊っているのかとかそういうことを分からないから、この狭いスタジオのなかで、他の子と自分の子を比べてみて判断することが多いから
ここをどうやって理解してもらうのかが難しいところ。
経験が宝物と考えてくれるお母さんが一番ありがたい。
一生懸命頑張ったけれども結果にこだわるんではなくて、そこまで頑張ったことが大事。
お母さんは「ビシバシ見てください」とかいう方多いんだけれど
「ビシバシって何かなって(笑)」
こどもがこんなに頑張っているからそれをどうやって伸ばしあげるか
たぶん自分でも、できないことをすごく悩んだりして練習を重ねるわけで
一度ではハードルは越えられないということなのね
コンクールは順位がつけられて成績が出るものではあるけれど
結果を残すためだけのために頑張るのではなくて
生徒と指導者が一対一で向き合っての練習で得られるものを重ねていってほしいという感じ。
お母さんたちにこういう風にサポートしていってもらえるといいなというのは?
コンクールで成績を納められなかったときに、
「今回のことを反省して」とか言って下さることもあるんだけれど
そうではなくて「あなたもよくがんばったよね。これはあなたにとって後々の宝物よ。」
と伝えてくれるような。
反省だと、結果が出なかったことはいけないことだという認識になってしまいますよね。
そうじゃなくて、みんな成長しているから お稽古したことによってね。
結果を追うものではないと思いつつも結果につながらなくて一番がっかっりしているのは本人。
そこに、お母さんに「今回のことを反省して」と先生に言われてしまうと
本人は「自分の頑張りが足りなかったんじゃないか」とか「自分がいけなかったんじゃないか」と思ってしまう。
「頑張ったことを認めてあげる」ということが大事だと思う。
結果として出なくても、そこを一緒に見てあげる。
私の手前「反省して」と言ってくれているなら良いのだけれど
もし本人ともそういう風に話していたとしたら
そうではないとお伝えしたい。
「先生の顔に泥を塗るようなことはできない」と言われたこともあるけれど
そんなこと全然思思ってなくて
個々のスタジオの雰囲気そのものなのよね。コンクールにしても。
ただそこに向かう時間がこれだけある、普通のお稽古と、一対一でやるお稽古の密度の違いを体験しているっていう。
大事なのはそこに向かう過程。
コンクールはそこに向かって頑張って努力していくのだけれど
結果は、運がよかったら賞に入るというような感じ。
コンクールはそういうものなのだという風にお母さんも分かっていていただけるとありがたい。
「結果が出なくてもうしわけありません」って言われるのが一番つらくてね。
多分、成績を上げている先輩たちがいるから
「うちの子はそこに達していなくて申し訳ない」って思うのかもしれないけれども
先輩たちもそこへ向かってきた過程がもちろんあるわけで
賞をとっても浮き沈みがあるものだから
そこも頑張って乗り越えられる心も育てていって。
強い気持ちが育っていけば、バレエから離れたとしても
自分でやりたいことに進んでいける人になるんじゃないかな。
結果が出ても出なくても、自分はここまで頑張ったからこれで良しと思えるかどうかが大事。
スタートを知ってる私は、成長を見てきているからすごく上手になったと思ってたくさん褒めちゃうのよね。
教えることに関わってきて、いっぱい賞状並べることもすごいことかもしれないけれど
そうやってひとりひとりと向き合える時間を持てることが幸せなことだなと思うのよね。
コンクールは、技術や気持ち、あり方など、いろいろ学べる機会。
身体が媒体になるから、
自分はどんなダンサーなのか?どうやったら自分はもっときれいに見えるのか?工夫したり。
人と自分は違うから人と比べないのがすごく大事。
指導者側はその子が得意なテクニックを活かしつつも、
苦手なところをどう補っていくかを日々のレッスンで取り組んだり。
お母さんたちが子どもがコンクールに挑戦してみたいって言ったときに何でいいよと言ったのか。
頑張りたいと思っている子どもを応援したいと思ったからなのではないかと思うんだけど
そこを見失わないで、
一生懸命頑張っていてきらきらしているお嬢さんを見て
「ああ、よかったな」と思ってくれるのが一番。